フィットネスビジネスは近年の不景気が影響し成長力に欠けると判断されるかもしれません。レジャー産業に括られるため、消費低迷の時代には厳しい状況に陥るのではないかと思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし実際には着々と市場を拡大する企業と、縮小・閉鎖を迫られる企業に二分されています。つまり戦略によってはまだまだ成長できるビジネスであると言えます。

 

2006~2008年の業態変革期に様々な新業態が生まれました。この時期に起こった需要の変動と多様化は今後も続くでしょう。それはフィットネスクラブに通う消費者がハードのサービスとともにソフトのサービスも求めるように変化したからと言えます。つまり「フィットネスクラブに通う」という消費型から「フィットネスクラブに通う自分」をスタイルとして手に入れる融和型への変化が起こっているのです。このように「モノからコト」への消費意欲の変化はフィットネスビジネスでも起きています。

 

この部分の演出は「戦術」として必要ですが、立地選定、商圏設定などの集客分析となる「戦略」をはずしては需要獲得も何もあったものではありません。どんなに中身が良いクラブでも、消費者が通いにくい、使いにくいフィットネスクラブを作ってしまっては話にならないでしょう。時代が変わっても、基本的な戦略はしっかりとおさえておく必要があります。

なぜ集客分析なのか?

フィットネスクラブの成立要件として挙げられる「立地・施設・料金」(集客三大要素)は、規模の大小を問わずいつの時代も必要とされる集客要素でしょう。消費者にとって最も分かりやすい三大要素で集客し、「プログラム・クリンネス・サービス」(定着三大要素)で定着させる流れは不動のものと言えます。

 

しかし「立地・施設・料金」に関して常にベストな条件で出店できるとは限りません。出店するには競合環境、資金調達、各種社内調整など様々な問題をクリアしなければならないからです。そのため「立地」に対する妥協が生まれることもあります。「この物件は立地がイマイチだけど面積がピッタリだから…」「想定よりも駅から離れるけど家賃が安いから…」といったような理由で、本来最も重視しなければならないはずの「立地」が軽視されてしまうのです。

 

問題は「立地は後から変えられない!」ということです。施設や料金は出店後に手を加えることができますが、立地だけは後から「もう少し駅寄りに…」と簡単に変えられるものではありません。諸条件がよくとも、立地については妥協せず決めることが重要でしょう。

 

立地と商圏を決めたら次に行うことは集客予測です。集客予測は売上予測です。「この立地で何名の会員を集めることができるのか?」を計算し、出店後の売上を予測します。売上予測ができれば、長期の収支計画を計算することができます。では集客予測とはどのように行うのでしょうか?

 

集客予測コンサルティング

集客予測をしようと出店する立地の商圏を半径5kmと設定した場合、その商圏内の人口(X)におおよその参加率(Y)をかけた位では正確な集客予測とは言えないでしょう。なぜなら、そのX×Yの数式には「商圏分断」「競合環境」「民力」などの集客変動要素が考慮されていないからです。

 

フィットネスクラブの商圏を在籍会員データに基づき分析すると、商圏が丸い円になっていないことに気付きます。幹線道路や川によって商圏が分断されていたり、競合店の後背地からは集客しにくかったり…これらの集客変動要素は集客予測会員数に減少係数となってかかってきます。ちなみに出店モデルごとの距離別参加率は実際にオープンしているフィットネスクラブの参加率を参考にする必要があります。

 

これから一号店を出店する企業様には中々手に入れにくいデータですが、当社の持つモデル別参加率のデータを用いれば精度の高い集客予測を行うことが可能です。